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昨晩のNY原油(6月限)は、続伸した。前日比4.36ドル高の1バレル110.49ドルで終えた。

ロシア政府系のガスプロムは12日、ロシア産天然ガスをドイツに送るパイプラインを通じたガス輸送の停止を表明した。北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請に動くフィンランドへの電力供給を停止したことや、欧州連合(EU)がロシア産石油の段階的な禁輸に合意することを目指していることが支援要因になった。欧州連合(EU)は今月中にロシア産石油の段階的な禁輸に合意することを引き続き目指している。難色を示しているハンガリーは2024年末までの猶予を認められており、早ければ16日にブリュッセルで開かれるEU外相会合で合意する可能性がある。

新型コロナウイルスの感染対策で都市封鎖(ロックダウン)が続く中国・上海市は13日、5月中旬をメドに新規感染者数を「実質ゼロ」とする目標を示した。目標達成後は外出や営業制限を段階的に緩和する見通し。中国の景気減速を巡る過度な懸念が和らぎ、原油需要の回復が見込めるとの観測も相場を支えた。