週末ののNY原油(7月限)は続落した。前日比0.84ドル安の1バレル120.67ドルで終えた。
朝方発表の5月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.6%上昇と4月(8.3%上昇)から伸び率が拡大し、同月と同じ上昇率を見込んでいた市場予想を上回った。上昇率は前月比でも市場予想以上に拡大した。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のため、6、7月の会合に続いて秋以降も大幅利上げを迫られるとの見方が強まり、積極的な米金融引き締めが景気減速を招くとの懸念から売りが優勢となった。
ダウ平均が3日続落し、下げ幅は一時800ドル以上となったことや、上海市が今週末に一部地域で新型コロナウイルスに関連した行動規制を実施すると10日までに伝わった。経済活動の正常化には時間がかかるとの見方が強まったことも一因。