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昨晩のNY原油(8月限)は続落した。前日比1.92ドル安の1バレル104.27ドルで終えた。

世界的な景気減速への懸念が強まる中、原油需要の減少を見込んだ売りが続いた。インフレ率の高止まりや利上げによる石油製品の需要減退が警戒されている。

世界最大の石油消費国である米国の6月の購買担当者景気指数(PMI)は製造業が52.4、サービス業が51.6まで低下した。総合PMIは51.2まで下げており、減速が鮮明。PMIは国内総生産(GDP)に先行する傾向がある。同月のユーロ圏のPMIも低下した。

欧米の対ロ制裁を受け、ロシアのプーチン大統領は貿易や石油輸出の相手をBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に切り替えていると22日に話したと伝わったことも一因。

米エネルギー情報局(EIA)週報は、システムの不具合で来週に発表が延期となったが、発表日時は不明。

石油輸出国機構(OPEC)プラスは来週の閣僚会合で、今月2日に合意した増産計画を維持する見通し。7、8月の増産目標は日量64万8000バレルに引き上げられており、バイデン米大統領のサウジ訪問が決まったことによる影響はない見通し。