ロシアのショイグ国防相がプーチン大統領にウクライナ東部ルガンスク州全域の制圧を報告した。同州の「解放」をたたえたプーチン氏は現地部隊に休息を指示したうえ、そのほかの部隊は「計画に沿って任務を遂行しなければいけない」と述べた。

攻防はルガンスク州と隣接する東部ドネツク州に移行する。ルガンスク州のガイダイ知事は4日、ドネツク州北部のスラビャンスク、バフムートがロシア軍の激しい攻撃にさらされるとの見通しを示した。

ドンバス地方と呼ばれるルガンスク、ドネツク2州では2014年から親ロ派が一部地域を実効支配し、ロシアは今年2月の全面侵攻の直前に親ロ派地域の「独立」を承認していた。


また、ロシア国営ガス大手のガスプロム幹部は4日、液化天然ガス(LNG)輸出でロシア通貨ルーブルによる支払いを求める考えを下院で提案した。ロシアは3月、パイプラインを通じてロシア産ガスを輸入する「非友好国」にルーブル払いを義務付けた。LNGについても実施すれば極東のエネルギー事業「サハリン2」などから輸入する日本にも影響する可能性がある。