国際エネルギー機関(IEA)四半期報告で、世界の天然ガス需要が今年は減少し、その後3年間も低調な伸びにとどまるとの見通しを示した。ロシアのウクライナ侵攻が価格高騰と供給途絶懸念を引き起こしているためだとした。

今年は0.5%減と予想。2021─25年の期間では計1400億立方メートル増加すると見込む。20年までの5年間は3700億立方メートル増えており、この半分以下にとどまる見通し。

需要の伸び鈍化は経済活動の低迷や、世界的なガス価格高騰で石炭や石油からガスへの切り替えが進まなくなっている状況を反映しているとみられる。

一方、欧州連合(EU)が29年までに計画するロシア産ガスの段階的輸入停止によって、25年にはロシアからパイプライン経由でEUに輸出するガスは21年比で55%余り減少すると見込まれている。