イタリア議会上院で20日、ドラギ内閣の信任投票を連立与党の主要3党が棄権。

投票は賛成95、反対38で可決されたものの、数十人の議員が欠席。これを受け9─10月の前倒し総選挙が最も可能性の高いシナリオとなった。

ドラギ氏は21日に下院で辞意を表明する可能性が高い。その上でマッタレッラ大統領に辞表を提出し、大統領が選挙を発表するとみられている。

20日の信任投票に先立ち、ドラギ氏は上院で演説し、連立与党の支持を得られれば首相にとどまる用意があると表明、連立政権に結束を呼び掛けたが、五つ星運動は、党の主要な懸念にドラギ氏が対処していないとして再び不支持の姿勢を取った。

さらに右派の「フォルツァ・イタリア」と「同盟」も五つ星抜きの新たな政権作りをドラギ氏に要求し、投票を欠席した。