日銀展望リポートで、2022年度の物価見通しを前年度比プラス2.3%と、前回4月時点のプラス1.9%から引き上げた。輸入物価の上昇やその価格転嫁の影響が反映された。見通しに対するリスクは当面「上振れの方が大きい」とした。

消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の政策委員見通しの中央値は23年度がプラス1.4%、24年度はプラス1.3%と、それぞれ前回予想から引き上げられた。


日銀はコアCPIの前年比について、今年末にかけてエネルギーや食料品などの価格上昇によって上昇率を高めた後、エネルギー価格の押し上げ寄与が減衰してプラス幅を縮小していくと予想した。


経済・物価の見通しに対するリスク要因として、感染症の動向や今後のウクライナ情勢、資源価格の動向などがあり、「不確実性は極めて高い」と指摘。