イタリアのセルジオ・マッタレッラ大統領は21日、マリオ・ドラギ首相の辞表を受理したと発表。

 20日の議会討論で、与党の一角を占めるポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」はドラギ氏不支持を鮮明にした。これに他の与党2党が反発し、五つ星との政権継続を拒んだ。その後、上院(終身議員を除く定数315議席)で行われた信任投票は賛成95、反対38と賛成多数だったが、五つ星などは棄権した。

 事実上の不信任を突き付けられたドラギ氏は21日、大統領に辞表を提出した。伊メディアによると、大統領は数日中に解散総選挙を決断、政府筋によると、総選挙は9月25日に行われる公算が大きいと報じている。