ニューヨーク連銀が8日発表した7月調査によると、米消費者の1年先と3年先のインフレ期待が共に大きく低下した。

1年先インフレ期待(中央値)は6.2%と、前月から0.6%ポイント低下し、2月以来の低水準を付けた。3年先のインフレ期待は3.2%と、0.4%ポイント低下。昨年4月以来の低水準となる。

1年先インフレ期待については、ガソリンと食料の価格上昇率予想が大きく低下したことで押し下げられた。


労働市場関係では、1年後の失業率が現在よりも高くなると予想した人の割合が40.2%と、0.2%ポイント低下。失業する確率の平均値もわずかに低下した。一方、向こう1年間に自主的に離職する確率の平均値は19.5%と、前月の18.6%から上昇。労働市場に対する信頼感を反映している可能性がある。