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昨晩のNY原油(9月限)は続落した。前週末比2.68ドル安の1バレル89.41ドルで終えた。一時は86.82ドルと2月上旬以来、半年ぶりの安値を付けた。

ゼロコロナ政策を続ける中国の鉱工業生産指数や小売売上高など経済指標が低調だったことに加え、8月の米NY連銀製造業景況指数が−31.3まで急低下し、世界的にエネルギー需要が弱含むとの観測が強まった。

世界的な景気後退懸念が強まった。中国人民銀行(PBOC)が利下げを発表したことも景気下振れ懸念を強めた。

イラン核合意の再建について、イラン外相は欧州がまとめた最終的な草案に対する返答を現地時間の深夜までに行うと述べたが、深夜0時を過ぎたイランから今のところ発表はみられない。イランは草案受け入れの是非を表明せず、協議継続を望んでいるとの見方もある。