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昨晩のNY原油(11月限)は下落した。前日比1.00ドル安の1バレル82.94ドルで終えた。

プーチン大統領が21日、ウクライナでの戦闘継続のために部分的な動員令に署名して兵力を補充する考えを示した。核兵器使用の可能性も示唆した。地政学リスクの高まりで世界のエネルギー供給が一段と困難になると警戒され、ウクライナ情勢の緊迫で買いが先行したが、買いは続かなかった。ドル高や、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが景気減速を招き、エネルギー需要を抑えると懸念する売りを誘った。

インフレ抑制のため米連邦公開市場委員会(FOMC)は0.75%の大幅な利上げを再度決めたほか、22日の英金融政策委員会もさらなる金融引き締めで合意する見通し。

米エネルギー情報局(EIA)週報で需要は日量1893万8000バレルと依然として低調だった。夏場の需要期が終了した後は消費がさらに弱含んでいる。一方で、原油と石油製品の輸出は合計で日量1019万6000バレルと上向きトレンドを維持。