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昨晩のNY原油(11月限)は反発した。前日比0.55ドル高の1バレル83.49ドルで終えた。ウクライナ情勢の緊迫化で、ロシアから欧州へのエネルギー供給が滞るとの観測が買いを誘った。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ継続見通しを受けて軟調となったが、プーチン大統領が21日、ウクライナでの戦闘継続のために部分的な動員令に署名したと明らかにしたことで、戦争長期化でロシアと欧米の対立が激しくなれば、世界のエネルギー供給が細るとの観測につながった。

中国が製油所の稼働率を高める見通しと伝わった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動規制が緩和され、中国の原油需要が回復するとの見方も相場を支えた。

もっとも、欧米の中央銀行による相次ぐ大幅利上げが世界の景気減速を招き、原油需要の伸びを抑えるとの観測は相場の重荷だった。