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昨晩のNY原油(11月限)は大幅続伸。前日比3.65ドル高の1バレル82.13ドルで終えた。

英中銀が長期債の一時的な購入や、量的引き締め(QT)の開始を来月31日に延期すると発表し債券暴落を収束させたことでポンド安の一服感が強まり、金融市場の混乱が落ち着いたことが好感された。

米エネルギー情報局(EIA)週報で、石油製品需要が日量2077万バレルまで回復したことや、輸出が上向きであることは下支え要因。原油と石油製品の輸出量の合計は日量1098万4000バレルと過去最高水準の付近で推移。ガソリン在庫は2億1218万8000バレルまで減少し、昨年11月以来の低水準を更新した。製油所火災の影響もあって、製油所稼働率は90.6%まで低下。

ハリケーン「イアン」は28日、米フロリダ州を北上している。米安全環境執行局によると、イアンの影響で米メキシコ湾岸では28日時点で石油生産の約1割が停止している。