米クリーブランド地区連銀のメスター総裁(2022年投票権あり)は10日、インフレ鈍化の兆しが出ているとしながらも、インフレ目標を達成するために金融政策を一段と制約的にする必要があるとの認識を示した。

メスター総裁は講演で「インフレの現在の水準のほか、裾野が広いことや持続的であることを踏まえると、インフレ率を(FRBが目標とする)2%に向け持続的に低下させるには、金融政策を一段と制約的にし、当面は制約的な政策を維持する必要がある」と述べた。

ただ、12月の次回会合で望ましいと考える利上げ幅については明言せず、最終的な金利水準についてはインフレ状況に左右されると指摘。FRBは利上げを過度に実施するか、十分な利上げを実施しないかの難しい舵取りを迫られているとの認識を示した。ただ「現時点では、十分な金融引き締めを実施しないことで生じるリスクの方が大きいと考えている」と語った。

10月の米消費者物価指数(CPI)については「総合指数とコア指数(の上昇)が幾分か緩和していることが示唆された」としながらも、「インフレ予測には引き続きいくつかの上振れリスクがある」と指摘。ただ、来年は物価上昇圧力が「有意に」減速し、2025年までにインフレ率は目標の2%に戻るとの見通しを示した。