ロシアが侵攻するウクライナの情勢を巡り、ロシアのペスコフ大統領報道官は2日、停戦に向けた米国との交渉の可能性について「国益を確保するためならプーチン大統領はこれまでも、そして今も交渉に応じられる」と述べた。

バイデン米大統領が1日、マクロン仏大統領との会談後の共同記者会見で、プーチン氏が戦争終結に関心を示せば「北大西洋条約機構(NATO)と相談し、プーチン氏と話をする用意がある」と述べたのに反応した。

バイデン氏は1日の会見で、プーチン氏との対話の「窓」は開かれていると強調。一方でロシア側が戦争を終結させる方法を探すことにまだ関心を示していないとし、現状では対話は困難との認識も示した。

これに対し、ペスコフ氏は、戦闘終結に向けた道は「米国がロシアの新しい領土を認めないことによって妨げられている」と述べ、ロシア側が9月に一方的に併合を宣言したヘルソン州などウクライナ東・南部4州をロシア領として承認することが交渉の条件になるとの考えを示した。