トルコのアカル国防相と国家情報機構(MIT)のフィダン長官が28日、モスクワでシリアの高官と会談したと、トルコ国防省が発表。10年におよぶシリア内戦を巡るトルコ・シリア間の関係正常化の明確な兆しが示された。

トルコ国防省の発表によると、会談にはシリアのアッバス国防相およびアリ・マムルーク情報局長のほか、ロシアのショイグ国防相が参加。声明で「シリア危機、難民問題、シリア国内の全てのテロ組織に対する共同戦線の取り組みが建設的な会談で議論された」とした。

またトルコ、ロシア、シリアは3カ国間協議の継続にも合意した。

トルコのエルドアン大統領は今月、トルコ・シリア間の外交加速に向け、ロシアおよびシリアとの3カ国間の機構設立をロシアのプーチン大統領に提案したと発表。また、シリアのアサド大統領との会談を望んでいるとしていた。