昨晩のドル円は大幅反落し、前日比3円20銭円高・ドル安の1ドル=129円25〜35銭で終えた。
朝方発表の12月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.5%上昇した。エネルギーと食品を除くコア指数は5.7%上昇と、いずれも前月から上昇率が小さくなった。インフレ減速で、米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースが鈍化するとの見方が強まり、米長期金利が低下した。
12日には「日銀が17〜18日に開く金融政策決定会合で大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検する」と報じられた。日銀の政策修正の思惑から、投機的な円買い・ドル売りが入った。一時は128円85銭と、7カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。
ユーロは対ドルで5日続伸し、前日比0.0095ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0845〜55ドルで終えた。ユーロ圏の消費者による1年先、3年先の期待インフレ率が前月から低下。消費者のインフレ期待が抑制的であることが示唆され、ユーロ圏景気に対する過度な懸念が薄らぎ、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。