中国の新型コロナウイルス規制解除を受けて、今年の世界の石油需要が過去最高を更新するとの見通しを示した。

ロシア産石油に対する価格上限の設定で供給が減る可能性があるとも指摘した。
「ロシアの供給は制裁の全面的な影響で鈍化する。中国は、経済再開の形とスピードが依然不透明なものの、世界の需要の伸びの半分近くをけん引する」と指摘した。

経済協力開発機構(OECD)諸国では、産業活動の低迷と温暖な気候で石油需要が昨年第4・四半期に日量100万バレル近く減少した。

欧米は景気後退リスクがあるが、緩やかな景気後退になる可能性が高い。予想される中国経済の再開は、近隣アジア諸国の回復を促すとみられ、中国はインドに代わって石油需要の伸びが世界で最も高くなる見通し。