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昨晩のNY原油(3月限)は3営業日ぶりに反発した。前日比0.97ドル高の1バレル78.87ドルで終えた。

インフレ鈍化を背景に米金融引き締めペースが緩み、米景気後退が避けられれば原油需要が増えると見込んだ買いが入った。中国の需要回復観測が改めて広がったことも相場を支えた。

31日発表の2022年10〜12月期の米雇用コスト指数は前期比の上昇率が7〜9月期から縮小し、市場予想も下回った。中国では国家統計局が31日発表した1月の総合購買担当者景気指数(PMI)が大幅に改善し、4カ月ぶりに好不況の境目となる50を上回った。

中国国家統計局が発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1まで上昇し、景気判断の分岐点である50を上回った。前回値は47.0。ゼロコロナ政策が終了した後の景気回復期待が強まった。非製造業PMIは前回の41.6から54.4まで急回復。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した昨年11月の米石油需要が前月比で日量17万8000バレル増の同2059万3000バレルと堅調だったことも支援要因。金利負担の拡大が企業や家計を圧迫しているが、需要の下振れは見られず。