米雇用コスト指数

米労働省が31日に発表した2022年第4・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比1.0%上昇した。第3・四半期の伸び率は1.2%だった。

第4・四半期は賃金の伸びが鈍化し、上昇率は市場予想の1.1%を下回った。高インフレの抑制に取り組む米連邦準備理事会(FRB)の支援材料となる。

第4・四半期の前年同期比は5.1%上昇。第3・四半期は5.0%上がっていた。

政府は第4・四半期発表分から、18年の標準職業分類体系に基づく新たな雇用比率を導入した。

ECIは職種の構成や質を調整しているため、政策立案者やエコノミストは労働市場のスラック(需給の緩み)を測ったり、コア物価上昇率を予測したりする上でより良い指標の一つと捉えている。