主要7カ国(G7)とオーストラリアは3日、海上輸送されるロシア原産の石油製品の上限価格について合意した。

声明によると、原油に対してプレミアムが付されるディーゼルなどの石油製品の上限価格は1バレル=100ドル、重油やナフサなどディスカウントされる石油製品の上限価格は45ドルとなる。上限価格は5日、または「その後すみやかに」実施されるとしたが、5日より前に船積みされた石油製品については「時限的な例外」が含まれるという。

イエレン米財務長官は、新たな上限価格の設定は昨年12月に設定された上限を強化し、世界のエネルギー市場における供給を維持しながら、ロシアの石油収入を一段と制限することになると指摘。今回の上限設定は「(ウクライナでの)ロシアによる違法な戦争を遂行する能力を低下させる」上で重要な役割を果たし、これまでの制裁と合わせ「プーチン氏に対し残忍な戦争のための資金確保か苦しい経済を支えるかの選択を迫る」とした。