世界最大の運用会社、米ブラックロックは13日、日本株の投資判断を「中立」から「アンダーウエート(弱気)」に引き下げた。アンダーウエートは約1年半ぶりとなる。賃金上昇とインフレ動向から日銀は現在の金融緩和政策をやめると想定。日銀の政策転換が世界的な債券利回りの上昇を招き、投資家のリスク選好度を低下させる可能性があると判断した。

ブラックロックは投資判断を7段階で評価する。これまで主要先進国株の中で日本株のみが上から4番目の中立だった。13日に1段階引き下げて、米欧英と同評価にした。


世界的な景気減速も重荷で、日本の輸出企業は苦境に立たされると見る。一方で企業は自社株買いや配当を増やしており、「株主にとってフレンドリーな市場になっている」と指摘。自動化やデジタル化、観光などで恩恵を受ける企業を選好するという。