米国のカール国防次官は1日までに、イランの核開発が加速していると危機感を示し「12日間ほどで核爆弾1個分の核分裂性物質を製造できる」との分析を明らかにした。

米政府高官はこれまで、イランが核兵器製造に必要な高濃縮ウランを獲得するまでの期間を数週間程度だと推定してきたが、具体的な期間に言及したのは初めて。

カール氏は2月28日の下院軍事委員会の公聴会で「イランの核開発は異例の進展を見せている」と証言。トランプ前政権がイラン核合意から離脱した2018年には、核爆弾1個分の核分裂性物質を製造するのに1年かかっていたと指摘し、核開発を早急に止める必要性を訴えた。