米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は3日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ率を目標の2%に戻すにはさらに念を入れて利上げが必要になると述べた。インフレはピークに達した可能性が高いとしながらも、すぐに後退することはないと指摘した。

スタンフォード経済政策研究所での講演で、同総裁は「目標値に戻るには時間がかかると思われ、そのためにはまだやるべきことがあるとみている」と述べた。さらに、政策当局者は「追加利上げ」を予測しており、「今年の利下げは想定していない」と明言している点も指摘。

バーキン氏は、インフレ率を押し上げた消費の強さが持続可能かどうかはわからないとしながらも、労働市場は「かなり逼迫している」との認識を示した。