米エネルギー省のグランホルム長官は２３日の議会公聴会で、米戦略石油備蓄（ＳＰＲ）の補充には数年かかる可能性があると語った。

バイデン大統領が昨年、原油高騰を抑えるためにＳＰＲを売却したことで、備蓄量は１９８３年以来の最低水準となった。

長官は、現在の原油安を利用して年内にＳＰＲを補充するのは難しいと述べた上で、税金を節約するため今後も同程度の低価格で買い戻す機会を探し続けると語った。

バイデン政権当局者は、原油価格が一貫して１バレル＝７０ドル前後であるときにＳＰＲを補充したいと述べていた。昨年の売却分の価格は約９４ドルだった。

グランホルム氏は公聴会で、政権は原油を７２ドル未満で買い戻したいと考えていると発言。また、４カ所あるＳＰＲ基地のうち２カ所の売却とメンテナンスにより、今年の買い戻しは難しくなると述べた。