バイデン米大統領は9日、共和党のマッカーシー下院議長ら議会指導部と債務上限問題について協議を開いたが、双方とも主張を譲らず、平行線に終わった。

ホワイトハウスでの約1時間の協議後にマッカーシー氏は「新たな動きはなかった」と記者団に語った。土壇場まで交渉を拒んできたバイデン氏を批判し、ホワイトハウスは「プランB」を考えていないと述べた。

ただ、マッカーシー氏は双方が実務者による週内の協議と、バイデン氏と議会指導部による12日の再協議で合意したと明らかにした。上院共和党トップのマコネル院内総務は記者団に、歳出削減なしに債務上限を引き上げることはないと強調した。

バイデン米大統領は、債務上限問題を巡る共和党指導部との協議は「生産的」だったと述べた上で「今後も協議を続ける」との意向を示した。

共和党のマッカーシー下院議長、上院共和党トップのマコネル院内総務との12日の協議に向けて、ホワイトハウスと議会スタッフは毎日会合を開くと説明。