バイデン米大統領は25日、債務上限を巡りマッカーシー下院議長と生産的な会話を数回行ったとし、交渉担当者は同日午後も協議を続けていると明らかにした。現在の交渉は予算やその内容に関するもので、債務不履行(デフォルト)に関するものではないと強調し、議会は債務上限を巡り行動する時と改めて言明。

米共和党の最大会派を率いるケビン・ハーン下院議員は25日、連邦債務上限引き上げを巡る合意が26日午後までに得られる可能性があるとの見方を示した。ハーン議員はロイターに対し「少しずつ合意に近づいている。現在は詳細を詰める協議が行われていると理解している」とし、「26日午後までに合意が得られる可能性が高い」と述べた。

米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は25日、米国が債務不履行(デフォルト)に陥れば国家安全保障に重大かつ明白な損害を与え、軍の即応態勢や士気、能力に悪影響を及ぼすと述べた。ミリー氏はデフォルトについて「国家安全保障に対する絶対的に明確な影響があり、間違いなく非常に大きな意味を持つと思う」と述べた。

先週は合意近し観測が、週末にひっくり返された。チキンレースは継続見通し。
仮に合意した場合は、短期的にはリスクオンとなりそうだが、根本的な解決ではなく、材料としては、いずれ蒸し返される。