欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は1日、ユーロ圏のインフレ率は依然として高すぎると指摘し、これまでの利上げの効果が出ていることを示す材料が増えていても一段の引き締めが必要との見解を示した。

講演で「現在インフレ率は高すぎ、あまりにも長く高止まりしそうだ。われわれはインフレ率を2%の中期目標までタイミングよく引き下げる決意だ」と表明した。

「そのためこれまでで最も速いペースで利上げを実施した」とし、金利を十分に制限的な水準にするためにやるべきことがまだあると明確にしてきたと語った。

ECBは昨年7月から合計375ベーシスポイント(bp)の利上げを実施し、6月の追加利上げを示唆している。