
昨晩のNY原油(7月限)は3日続伸した。前週末比0.41ドル高の1バレル72.15ドルで終えた。4日に「OPECプラス」が協調減産の延長を決め、サウジアラビアは7月に独自減産すると表明した。サウジの自主減産について、7月以降も続く可能性が示唆されている。供給減による需給の引き締まりを見込んだ買いが優勢になった。
ただ、主要国の景気見通しの不透明感が重しとなり、時間外取引の高値からは大きく押し戻されて引けた。5日発表された5月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は50.3と市場予想(52.3)を下回った。食料品価格の高止まりが家計の消費を圧迫しているほか、米景気の先行き不透明感を高め、エネルギー需要が伸び悩むとみた売りが出やすくなった。