
昨晩のNY金(8月限)は反落した。前日比1.4ドル安の1トロイオンス1977.2ドルで終えた。
来週の米消費者物価指数(CPI)の発表や、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて調整含みのなかで、ドルインデックスが強含んだことが重しとなった。FOMCを控えたブラックアウト期間前に、米金融当局者は来週のFOMCにおける利上げ見送りを示唆しているものの、先週の米雇用統計などを手がかりに追加利上げ観測は根強い。
ただ、CMEのフェドウォッチによると、0.25%の利上げ確率は約30%。ドルインデックスの上げ幅は限定的だったことから、金の下値は限定的。
米債務上限が撤回されているなかで、米国債の大量発行が続く見通しであることは金の支援要因。安全資産である米国債が不安定化し、金に資金が流入する可能性が意識されている。来週の米国債入札は、3年、10年、30年物の合計で900億ドル。