連休中に発表されたガイトナーNY連銀総裁の財務長官起用や、シティ・グループに対する支援策発表を受け、各市場とも下げ一服となり、本日の国内市場も株高・円安・商品高となったが、顧客向け動画サービスでお話したように、オバマ次期政権に対する期待感だけで、世界的な景況感悪化を止めることは困難と考えられ、今回の期待感からの「株高、円安、商品高」の流れは長続きしないと考える。

 CFTC建玉明細によると、NY原油市場のファンドロングポジション解消は、ほぼ終了しており、27日にサンクスギビングデー(感謝祭)や29日にOPEC臨時総会を控え、薄商いの中、売り方の買戻しから値が飛ぶ事も予想されるが、本格的なトレンド転換には、金融市場の落ち着きに加え、OPEC総会での事前予想を上回る大規模減産発表(250〜300万バレル)や、厳しい寒波到来が必要と見る。

 今週は米国で主要経済指標の発表が多く予定されており、本日発表される3QGDP・暫定値、3QS&Pケース・シラー住宅価格指数、11月コンファレンスボード消費者信頼感指数、明日発表される新規失業保険申請件数、10月個人消費、10月耐久財受注、11月シカゴPMI、10月新築住宅販売等に注目。

 弱気の数字に反応しなくなれば、底打ちを考ええても良いが、期待感から買われた戻りを弱気数字が打ち消すようなら、まだまだ日柄はかかりそう。


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