3月の当欄で、バロンズの年初の討論会の参加者のフェリックス・ズーロッフの見方をご紹介したが、その際に「今月は弱気市場の中の中間反騰が始まるだろう。向こう2〜4ヶ月は続く反騰相場で、S&P500は25%〜40%上がると予想。この中間反騰相場に乗るための戦略は、株価指数を買う事、または、鉱山株は大きく売り込まれていたのでチャンスがあり、消費関連、金融株もチャンスであろう」と指摘したことは、想定通りの展開であった。

 最近のレポートでは

・中国は最近、数多くの商品の在庫を増加したが、それが国際商品相場の上昇の背景になった。

・中国経済は公表される数字が示すほど景気が強いとは思わない。鉱工業生産は高水準であるが、最終需要は強くなく、頼りにする輸出は弱い。輸出はGDP の35%も占めている。したがって最近の生産の大部分は在庫として積み上げられている。

・資金供給が増え続け資産相場がバブルの様相を呈してきている。香港の不動産の主な買い手は中国本土の資金であり、中国の金融システムにおける資金の過剰を物語っている。短期的にバブル崩壊が起こらないとしても、注意して監視を続けなければならない。

・2010 〜 2011 年にかけてバブル崩壊がやってくるだろう。しかし、短期的には、今年前半にあった在庫補充は一巡し、国際商品相場は頭を打つのは時間の問題である。このようなシナリオから、われわれは向こう数ヵ月間の株式、商品相場には弱気で、一方、国債相場には強気である。

・最近の株式と商品の反発はミニ・ブル・マーケットにおける第一段上げとみている。次ぎの2段上げは今年の後半に展開されるだろう。その後には相場は下落に転じ、今年3月の安値を下回ると見る。


 当たり屋だけに注目していきたい。

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