「商いを仕掛ける時、先ず損銀を積もるべし」（八木虎の巻）

　皆様から希望がありました、別ブログで書いていた「相場格言」を当ブログで再開します。夜間立会い終了時に更新予定です。１日の終わりにどうぞ。

さて、タイトルの八木虎の巻の格言ですが、三猿金泉秘録では、「売り買いは戦の備えも同じこと、商いの軍兵は金。商いを仕掛けたるとき、先ず損銀を積もるべし」と述べられています。

　売買を始める際は、戦争と同じく、先ずは軍資金の温存に務めると共に、損失がどの程度になるか、予測しておかなければならないと述べています。

　商家秘録でも「商いをせんと思う節、はじめに損銀を積もるべし」と書かれていますが、どんな戦いでも無傷で勝つことはありえません。

　損失がどの程度に対して、利益がどの程度見込めるか、戦う価値があるのか否かを、よく考えてから、参戦しなさいと無謀な戦いを諌めたものです。