相場格言では「事故に売りなし」と言われます。突発的な事故や災害によって株価は一時的に下がるにせよ、そのようなニュースで売られ過ぎた安値はリバウンドが入りやすい傾向があり、狼狽売りは避けた方が良い、といった意味です。

 ここ数年に発生した事件・事故後の個別株価を検証してみると、事故に絡む報道直後は短期的に売られるものの、その持続性は短く、反動高が入る傾向が確認できます。ただし、下落前の値段にも、なかなか回復しておらず、リバウンド狙いも短期での値幅狙いの方が良いかもしれません。

 商品市場の場合は、株式とは反対に「事故」や「有事」は、上昇で反応することが多いですが、株式と同じように上昇の持続性は短く、一時的になることが多いかもしれません。9.11の時も、原油市場などは最初S高で反応しましたが、その後にはS安での修正が訪れました。こちらは「事故に買いなし」かもしれませんね。

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