ジム・ロジャーズ

ジム・ロジャーズの見方(金・原油)

 私はヘッジを除けば、金を売っていない。とは言え、買うにはまだ早いだろう。再来年までのうちに買い場がやってくる。

原油相場のように大きな崩壊を経験すると、デット・キャット・バウンスがあるものだ。その後、再び底値を試すことになる。今がそうだ。原油価格は新安値をつけ、恐怖を引き起こすだろうが、これがエネルギー価格の底値を形成するプロセスなのだ。シェールがなければ原油埋蔵量は下落せざるをえず、シェールのコストは40ドル。来年までには底を打ち、上昇を始めるのではないか。

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ジム・ロジャーズの見方(米株・ドル)

 不幸なことに、ワシントンの中間管理職と学者は市場の下落に際し、救済を求められる。世界の終わりが来ると思われているが、市場は今年10-12%落ちただけ。たいした下落ではない。

 彼らは利上げを先延ばしにするだろう。さらに事態が悪くなれば、また他のことをする。QEを再開するかどうかはわからないが、何か市場救済策をやるはずだ。市場は回復するだろうが、これが最後になる。

 為替で一番大きな買いポジションは米ドルだ。ユーロも買っているが、来年・再来年に市場の混乱を予想しているので、米ドルをより多く買っている。 市場が混乱すると、みんな安全通貨を求めるが、米ドルがそれだ。

ジム・ロジャーズの見方(中国)

 人民元に起こったことは切り下げではない。米政府、IMF、私、多くの人が、人民元相場を市場に任せるべきと言ってきた。ついに中国がそれを受け入れ、人民元が2%、次の日に1%減価した。これは切り下げではない。

 日本円は50%下げ、ルピーはもっとひどい下げ方だった。米ドルだって、3%以上下げることは珍しくない。
これは切り下げではない。3%は中国を含め誰にとっても大きな数字ではない。中国について騒ぐのが理解できない。中国人は中国株を高値で買って不幸だろうが、それほど重要なことではない。中国株を買っている外国人は多くない。

 中国減速の一因は世界の成長の減速だ。欧州は世界各国にとって大きな顧客だが、調子がよくない。アメリカ大陸各国もそう。 日本は最大の貿易相手国の一つだが、日本も元気がない。結果、中国も減速するが、これは正常なことだ。そうあるべきだったんだ。私は中国株が崩壊した時に買った。そこからさらに下げたが、私は世界の終わりについて心配していない。


ジム・ロジャーズの見方(原油・金・中国)

8月10日インタビューより


 コモディティ相場の下落の一端は中国から始まった。中国株市場がクラッシュし、追証を要求された時、中国の投資家は手持ちのコモディティを売るしかなかった。中国はこの6-7年、債務を積み上げた。これは新しい現象で、それ以前は債務はほとんどなかった。2008年の世界経済危機でも、中国は債務が小さかったゆえに大きな影響を受けずに済んだ。今度は莫大な国内債務が積み上がっており、その帰結が表面化した。次の世界経済危機では、さらに大きな影響を被るだろう。

 もう一つの理由は地政学的イベントだ。イラン核協議。イランやロシアにプレッシャーを与えるため、米国はサウジアラビアに働きかけ、原油を投げ売りさせた。これはサウジアラビアにとっても歓迎すべきことだった。米国のシェール開発を減速できたからだ。この人為的な地政学的イベントが原油価格を下落させた。チャートを見れば、原油下落が米国のイラン協議とほぼ同時に起こっているのがわかる。
 ほとんどの市場では、大きな崩壊があったら底をつけ、二番底を試す。今、原油は二番底を試しているところだ。 底をつけるかもしれないし、小幅な下落で新安値をつけるかもしれない。

 過去数年、世界は発見されるより多く原油を使ってきた。世界の埋蔵量はシェールを除けば減っている。この減少は、一時的なものだろう。

 原油は買いではない。新安値をつけに行き、人々を脅かすだろう。

 金もまだ買いではない。

 今コモディティで買えるとすれば農産品ぐらいだ。

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ジム・ロジャーズの見方(金)

 この5年言い続けているが、私は金・銀はまだ下がると思っており、買っていない。

 保有はしているが、いくらかヘッジもしている。

 金は長年50%の調整を経験しておらず、市場としては特異。金を買うことになるのか、それはいつかについて現状想像もできない。しかし、50%の調整となれば、それは960ドル。そうなるとは言わないが、そういうことはまま起こる。1,000ドルまで下がれば、他に何もなければ買いたいし、ヘッジも閉じたい。

 何が起こるかはわからない。仮に米国がイランと戦争にでもなれば、金はもっと高くても買える。

 金市場には神話が多く、金は神聖なので下がらないという人も多い。そういう人たちが「だまされた」と諦めて投げ売りすれば、堅い底値を形成しよう。

 人々が政府と紙幣に再び信頼しなくなれば、金は最後にはバブルになる。それは、次に控えている金融混乱の時に起こる。

ジム・ロジャーズの見方(日本株)

日本株に関して、多くの人々は大型の優良株を買いたがりますが、私は小型株に注目しています。
投資するに値するような小型株のインデックス・ファンド(指標に連動する投資信託)がないか物色しているところです。 このように市場が活況を呈していると、インデックスを観察するだけでも儲けのチャンスが見つかるものなのです。

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ジム・ロジャーズの見方(欧州・ウクライナ・イラン)

 英国やスペインの中で独立の動きが出てきても海外から批判されることはない。民族自決主義を尊しとしているからだ。世界は、チェコスロバキア、ユーゴスラビア、エチオピアも分裂させた。

 問題は、第1次・第2次大戦後に勝った国の官僚が勝手に国境線を引いたことだ。そこに理屈はなく、消えてなくなるのが当然なのだ。

 ウクライナのために欧米が戦争を始めることはない。米国はゆっくりとフェイド・アウトしていき、再び計算ミスを認めることになる。

 米国が制裁の一環としてSWIST(国際間決済のシステム)からロシアを排除しようとしているのは誤りだ。ロシア・中国は別の決済システムの導入を加速するだろう。そうすれば、米ドルの基軸通貨としての価値が減じかねない。

 ウクライナもロシアも世界の中で小さくない投資対象だったが、共産主義があらゆるものを荒廃させてしまった。 しかし、それらが復活するポテンシャルを備えている。

 イラン株については1993年に買ったことがある。2-3年で47倍に化けた。大儲けしたが、一部はまだ回収できないでいる。その分がまだ保全されているかどうかわからないが、仮になくなっていたとしても、大儲けしたのには変わらない。

 イラン社会は変わろうとしている。西側諸国はイランを悪と決めつけており、それがこの変化を難しくさせている。西側のやり方もハメネイ師のやり方も間違いはある。しかし、それも変わりつつある。そうなれば、イランは大きなチャンスとなる。イランが仮に西側に国を開かなくても、アジアやロシアに開くことになろう。

 クルド人は有力な民族だ。クルド人が結集することを希望している。クルドの独立はトルコや世界にとって望ましいことだ。

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ジム・ロジャーズの見方(ロシア)

 ロシアの将来は楽観している。米国の扇動で起こったウクライナでの紛争が始まる前から楽観的だ。クリミアをめぐる論争がある中でロシアの資産を買い増したし、今後も検討したい。

 経過は不幸にして米国にとってよいものではない。今回の事件は、長い間、欧米に苦しめられてきたアジアの国とロシアを一体にした。中国、イラン、北朝鮮、・・・

 最初にソ連を訪問した1966年以来47年間、ロシアには悲観的だった。1-2年前、みんながロシア市場を嫌っていることに気付いた。現在、ロシアは交換可能な通貨を持ち、相当な外貨準備を備え、資産形成を続けている。天然資源は豊かで、再建されたシベリア横断鉄道は大きな資産となる。

 このような点から、ロシアでの投資を検討し始めた。

 ワシントンの官僚が変わらない限りは、対立は深刻化するだろう。すぐに解決に向かうとは見えない。

 しかし、多くの国や会社が制裁から手を引き始めている。米国が支持を失い、他にやりたい戦争が出てくれば、自然と事態は収まる。結果、ロシアはウクライナでさらに優勢になる。ウクライナの一体性は失われていくが、それがウクライナにも世界にもいいことだ。

ジム・ロジャーズの見方(商品・株)

コモディティなら農産物がいい。

株ならロシア株、中国株、日本株が候補だ。
一方、米国株は買わない。株は「Buy low, sell high」だ。

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ジム・ロジャーズの見方(ロシア・中国)

 ロシアの農業は前途有望だ。農地は安く、広大で、肥沃だ。
ロシアやルーブルが先行きどうなるかは予想しがたい。しかし、ルーブルが下がったと言っても、他の通貨も下げている。米ドルの一人勝ちというのが実情だ。

 中国の減速はいいことだ。資産バブル、高インフレ、過熱、こういったものを取り払ってくれる。今は苦しいかもしれないが、先々プラスだったとわかる。

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菊川 弘之

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