タグ:金価格見通し

CapD20211216

予想以下の米小売売上高を受けて押し目を買われ、1773.9ドルまで上昇後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることやドル高に振れたことから、戻りを売られた。

午後、米FOMCで量的緩和の縮小(テーパリング)加速が決定されると、一段安となり、1753.0ドルまで下落したが、金利上昇・ドル高が一服すると、押し目を買われて引けにかけて急伸。

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米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米国債などの資産を購入する量的緩和縮小(テーパリング)の加速を決め、中期の経済・政策見通し(SEP)では、22年にゼロ金利を解除し、計3回利上げするとの予想が中央値となった。前回9月の予想(0.5回)から引き締めを急ぐ姿勢に傾いたものの、金利上昇は限定的。

金利上昇前倒し観測に伴う金の安値は、ほぼ織り込まれてきた感触。

d6bb5079.jpg 日本でもお馴染の英ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズ(GFMS)のポール・ウォーカー最高経営責任者(CEO)は13日、都内で講演し、ドル建て金価格の年内の動向について、「1オンス=1200ドルを割ることはない」と予想。

 「向こう6カ月で考えると1400ドルを超えても意外ではない」と述べ、堅調な地合いが続くとの見通しを示した。

 金への投資環境をめぐっては、「世界経済の見通しが、米国の高い失業率などで分かるように依然暗いことや、低水準の金利、インフレ懸念の台頭などが相場への肯定的要素となる」と分析。

 一方、弱材料として、鉱山会社のヘッジ解消の減少や加工用需要の軟調を挙げたが、「金投資にプラスな環境は、1年から1年半は続く」と見込んだ。

 白金族の年内の予想レンジに関しては、同社シニア・コンサルタント、ピーター・ライアン氏が4月に示した「白金が1オンス=1400〜1900ドル、パラジウムが同400〜675ドル」との予想を維持。「白金は年内に1700ドルを上回るかもしれない。パラジウムは今年度末までに600ドルを超えるだろう」と述べた。

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