予想以下の米小売売上高を受けて押し目を買われ、1773.9ドルまで上昇後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることやドル高に振れたことから、戻りを売られた。
午後、米FOMCで量的緩和の縮小(テーパリング)加速が決定されると、一段安となり、1753.0ドルまで下落したが、金利上昇・ドル高が一服すると、押し目を買われて引けにかけて急伸。
米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米国債などの資産を購入する量的緩和縮小(テーパリング)の加速を決め、中期の経済・政策見通し(SEP)では、22年にゼロ金利を解除し、計3回利上げするとの予想が中央値となった。前回9月の予想(0.5回)から引き締めを急ぐ姿勢に傾いたものの、金利上昇は限定的。
金利上昇前倒し観測に伴う金の安値は、ほぼ織り込まれてきた感触。