週間純輸出成約高(3月20日までの週)
SPDRゴールドシェアの現物保有高
昨晩のNY原油

昨晩のNY原油(5月限)は、続伸した。前日比0.27ドル高の1バレル69.92ドルで終えた。
週間の米新規失業保険申請件数は22万4000件と、市場予想(22万6000件)を下回った。10〜12月期の米実質国内総生産(GDP)確定値は前期比年率2.4%増と、改定値(2.3%増)からやや上方修正された。米国での需要懸念を和らげる内容だったことは、相場の支えとなった。
米国の制裁を背景に、ベネズエラやイランの原油輸入を見送る動きがあることは、引き続き買いを誘った。トランプ米大統領は24日に、ベネズエラ産の原油を購入する国からの輸入品に25%の関税をかけると発表していた。米国がイランやイエメンに対する攻撃態勢を整えているとの観測が強まっていることも、イラン産原油を巡る不確実性を高めている。トランプ米大統領は今月初めにイラン最高指導者のハメネイ師宛てに書簡を送り、イランはオマーンを経由して返信したと伝わっている。
ただし、米政権による関税を巡っては不確実性が大きく、相場の上値は重かった。トランプ大統領は26日夕、輸入自動車と基幹部品の一部に25%の追加関税を課すと発表。完成車への関税は4月3日を予定する。27日には自身のSNSの投稿で「欧州連合(EU)がカナダと協力して米国に経済的損害を及ぼすことになれば、現在計画しているよりも大規模な関税を課すだろう」と書き込んだ。
米国の自動車関税を巡っては、欧州連合(EU)が27日、「強力な対応を準備する」と表明した。カナダのカーニー首相も報復措置を取る意向を示した。
昨晩のNY金

昨晩のNY金(4月限)は反発した。前日比38.5ドル高の1トロイオンス3061.0ドル終えた。一時は3071.3ドルと、中心限月としての過去最高値を更新した。
トランプ米大統領が26日夕に輸入自動車への25%の追加関税を発表。欧州連合(EU)やカナダなどによる報復措置で貿易摩擦が激化する可能性が高まっている。
トランプ大統領は27日に自身のSNSで「EUがカナダと協力して米国に経済的損害を及ぼすことになれば、現在計画しているよりも大規模な関税を課すだろう」と投稿した。関税引き上げによる米国のインフレ再加速や、貿易戦争を受けてリスク回避姿勢が強まることが材料視された。
イランのアラグチ外相は27日、イラン核開発問題の交渉を呼びかけたトランプ米大統領の書簡に、オマーンを通じて返答したと表明した。国営通信が伝えた。
昨晩のNYダウ

昨晩のNYダウは続落し、前日比155ドル09セント安の4万2299ドル70セントで終えた。
ナスダック総合株価指数は続落し、前日比94.982ポイント安の1万7804.033で終えた。
トランプ米大統領が26日夕に輸入自動車への25%の追加関税を発表した。関税を巡る不透明感や貿易戦争への警戒感が相場の重荷だった。
自動車関税は完成車に加え、エンジンやトランスミッション(変速機)などの基幹部品も対象となる。日欧の自動車メーカーだけでなく、メキシコやカナダに生産拠点を持つゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターなど米自動車企業の収益も圧迫する。欧州連合(EU)やカナダなどによる報復措置で貿易摩擦が激化する可能性が高まっており、自動車価格の上昇によるインフレ再加速や米消費減速の可能性も意識された。
日経225(チャート分析)
JPX白金(チャート分析)

本日のJPX白金は、反落。MACでは、3月17日にヒットした買いのトリガー継続。LMA(4595円)〜HMA(4651円)を下値支持帯とした押し目買い基調。
心理的節目4500円水準での底固めを経て、3月6日高値のネックラインを上抜き、ダブルボトム完成。上値試しの流れ継続。ネックラインが下値支持として機能中。

2024年8月安値を起点とした上昇チャネル継続。
一目均衡表からの上値目標、E=4713円、V=4721円などを達成後の修正局面は、転換線が下値支持として機能している。
雲のねじれの時間に接近しており、同時間帯でのトレンド変化にも注意。

練行足は陰転継続。

ボリンジャーバンドは収れん中で放れ待ち。
JPX金(チャート分析)

本日のJPX金先限は、続伸。
2024年12月安値〜2025年2月高値までの上昇に対する半値押し(13605円)〜61.8%押し(13389円)の価格帯別出来高の厚い水準が下値支持帯として機能し、押し目買いが再開し、MACでは、3月17日にヒットした買いのトリガー継続。LMA(14521円)〜HMA(14590円)を下値支持帯とした押し目買い基調。

2024年10月高値〜雲の上限が下値支持として機能中。基準線と転換線は好転。
雲の厚みが増していく時間帯に向かい、下値支持感は強くなる。
2月高値を上抜き、レンジの倍返しから15371円が上値目標。
一目均衡表からの上値目標値、E=14512円、V=14659円は達成。

練行足は陽転継続。

20日間高値に続き、50日間高値を更新で、多くのトレンドフォロー型指標は追撃買い。10日間・20日間安値が重なる13673円を割り込まない限りは、既存の買いポジションは手仕舞われない。

ボリンジャーバンドは買いのバンドウォーク形成中。%Bのクロスを伴って保合いを上放れており、順張り型のバンドウォーク。+1σを終値ベースで維持。

ストキャスティクスがゴールデンクロス。MACDが陽転のままで買いシグナル発生(フィルタールール)。
寅さん
ザマ見ろぃ。人間はね、理屈なんかじゃ動かねえんだよ。
SPDRゴールドシェアの現物保有高
昨晩のNY原油

昨晩のNY原油(5月限)は反発した。前日比0.65ドル高の1バレル69.65ドルで終えた。
トランプ米大統領がベネズエラ産原油を購入する国すべてに対して25%の追加関税を課す方針を明らかにした後、中国の石油関連企業が買い付けを手控えていると伝わった。トランプ米政権はイラン産原油の取引を巡り、中国の独立系石油企業を初めて制裁の対象にするなど、エネルギー市場で中国への圧力を強めている。
米エネルギー情報局(EIA)週報で、原油在庫が市場予想に反して減った。石油製品在庫も減少。米製油所稼働率は87.0%まで上昇し、原油消費量はやや拡大。原油輸入量の4週間移動平均は日量571万6000バレルまでやや増加したが、引き続き低迷していることも原油在庫の取り崩しを促す要因。季節的な要因から、ガソリン需要の4週間移動平均は日量888万バレルまで増加。
もっとも、買い一巡後は伸び悩んだ。トランプ大統領が自動車向け関税に関する記者会見を米東部時間26日夕に開くと伝わった。米株式相場が下げ幅を広げたことが、原油相場の上値を抑えた。
昨晩のNY金

昨晩のNY金(4月限)は、反落した。前日比3.4ドル安の1トロイオンス3022.5ドルで終えた。
朝発表の2月の米耐久財受注額は前月比で0.9%増と、市場予想(1.0%減)を上回った。1月分は0.2ポイント上方修正され3.3%の増加となった。米耐久財受注が予想外に増加する中、利食い売りなどが出て軟調となった。ただ時間外取引の安値を維持し、下値は限られた。
トランプ政権の関税政策が米国のインフレ再燃を引き起こすとの観測から同日の米長期金利が上昇したことも金売り・ドル買いにつながった。トランプ大統領は米東部時間26日17時すぎに自動車向け関税に関する記者会見を開き、米国製以外のすべての自動車に25%の関税を課すと発表。木材や医薬品にも関税を課す考えを示した。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は26日の講演で、米政権の政策の不確実性がFRBの仕事を複雑化していると言及。セントルイス連銀のムサレム総裁は同日、関税による直接的な物価高は一時的になるとみる一方、「間接的な効果はインフレにより粘り強い影響を与えるかもしれない」と述べた。FRBの次の利下げが後ずれするとの見方も金売りドル買いの一因に。
月末・四半期末を控え、持ち高調整の動きが中心となった。値動きは限定的で狭い範囲でのもみ合いとなった。
3月25日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比38万2783オンス増の4293万6236オンス、銀は361万8288オンス増の4億6715万2506オンス。
昨晩のドル円

昨晩のドル円は、前日比70銭円安・ドル高の1ドル=150円55〜65銭で終えた。同日発表の米指標が市場予想を上回り、米経済の底堅さを意識した円売り・ドル買いが出た。米政権による関税引き上げが米国のインフレ再燃につながるとの見方から米長期金利が上昇したことも一因。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は26日の講演で、米政権の政策の不確実性が米連邦準備理事会(FRB)の仕事を複雑化していると言及。セントルイス連銀のムサレム総裁は同日、関税による直接的な物価高は一時的になるとみる一方、「間接的な効果はインフレにより粘り強い影響を与えるかもしれない」と述べた。
日銀の植田和男総裁は日本時間26日午前、衆院財務金融委員会に出席し、今後の政策運営について「経済・物価見通しが実現していくとすれば、それに応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく」との考えを示した。小枝淳子審議委員は同日の就任記者会見で現在の政策金利について「(名目金利から物価上昇率を引いた)実質金利は極めて低い」と述べた。日銀の追加利上げ観測はドル円の上値抑制要因に。
月末・四半期末を控え、持ち高調整の動きが中心となった。値動きは限定的で、比較的狭い範囲でもみあった。

ユーロは対ドルで6日続落し、前日比0.0040ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0745〜55ドルで終えた。2月の米耐久財受注額が市場予想を上回ったことを受け、ユーロ売り・ドル買いが出た。
昨晩のNYダウ

昨晩のNYダウは、4営業日ぶりに反落し、前日比132ドル71セント安の4万2454ドル79セントで終えた。ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落した。前日比372.840ポイント安の1万7899.015(速報値)で終えた。
エヌビディアなど半導体株が下げた。米政権による関税政策への警戒から自動車株にも売りが出た。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が25日、中国が先端半導体の使用を巡るエネルギー効率の規制を強化し、エヌビディア製品の販売を禁じる可能性があると伝えた。対中輸出が落ち込むとの観測から、売りが膨らんだ。
ブロードコムやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など他の半導体株にも売りが及んだ。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%あまり下げた。
トランプ氏は25日の米ニュースマックスのインタビューで4月2日に発動が見込まれる関税について「相互的というよりも寛大なものになるだろう」と述べた。米政権による関税政策が市場の想定ほど厳しいものにならないとの観測が相場を支えた。