JPX金(チャート分析)
本日のJPX金先限は、反落。MACでは、12月11日にヒットした買いのトリガー継続。LMA(12887円)〜HMA(13060円)を下値支持帯とした押し目買い基調。
9月安値〜10月高値までの上昇に対する38.2%押し(12903円)水準で形成した十字線安値(11/18安値:12750円)が下値支持として機能中。
ネックライン(11/18安値:12750円)〜雲の下限が下値支持帯として機能した。ダブルトップの可能性は後退したが、雲の上限を維持できず。
11月25日高値のネックラインを割り込んできたが、再度、終値ベースで上抜くと、リターンムーブからの反発パターンとなる。
一目均衡表の変化が起こりやすい基本数値・対等数値の日柄は、17日・20日・24日・26日など。15日が満月。
練行足は陽転継続。
トレンドフォロー型資金は、中立の状態。
20日間安値〜高値のレンジ放れ待ち。
日経225(チャート分析)
本日の日経225(3月限)は、反落。MACでは、12月4日にヒットした買いのトリガー継続。LMA(39120円)〜HMA(39528円)を下値支持帯とした押し目買い基調。
200日移動平均線と重なる雲で下支えられ、基準線〜転換線を上抜いてきたが、10月以降、心理的節目40000円が上値抵抗として機能している。今回も同水準で上値が抑えられた。
37550円〜40300円のボックス相場放れ待ち。終値ベースでもち合いを放れた方向に大きく動意付きそう。
練行足は陽転継続。レンジ相場が続いているが、もち合いが長ければ長いほど放れた方向に大きく動意付く。こちらもボックス相場放れ待ち。
10日間・20日間・50日間の高値・安値が収斂しており、いずれかに抜けやすくなってきた。レンジ放れとなると、大きな動きになりやすい地合い。
日銀短観
日経225、SQは3万9434円85銭
12月限日経平均先物ミニ・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)は3万9434円85銭。
正式なSQ値は大引け後に大阪取引所が発表する。
正式なSQ値は大引け後に大阪取引所が発表する。
時事通信社「ゴールドレポート」
欧州中央銀行(ECB)理事会
国際エネルギー機関(IEA)月報
来年の世界の石油市場について、石油輸出国機構(OPEC)プラスの減産延長や従来予想をやや上回る需要にもかかわらず、十分な供給を確保できるとの見通しを示した。
現在の見通しに基づくと、来年は日量95万バレルの供給過剰になる。供給過剰分は世界の生産量の1%近くに相当する。
来年の世界の石油需要の伸びについては、予測を先月時点の日量99万バレルから110万バレルに上方修正した。「中国の最近の景気刺激策の影響により、主にアジア諸国で」需要が増加するとしている。
今年の世界の石油需要の伸びは日量84万バレルとなる見通し。先月の予測から8万バレル下方修正した。
現在の見通しに基づくと、来年は日量95万バレルの供給過剰になる。供給過剰分は世界の生産量の1%近くに相当する。
来年の世界の石油需要の伸びについては、予測を先月時点の日量99万バレルから110万バレルに上方修正した。「中国の最近の景気刺激策の影響により、主にアジア諸国で」需要が増加するとしている。
今年の世界の石油需要の伸びは日量84万バレルとなる見通し。先月の予測から8万バレル下方修正した。
新規失業保険申請件数
米卸売物価指数(PPI)
米労働省が12日発表した11月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比3.0%上昇した。伸びは前月の2.6%から加速し、上昇率は2023年2月以来最大となった。市場予想の2.6%も上回った。
鳥インフルエンザの流行による卵の価格高騰が上昇に寄与した。
11月のPPIは前月比0.4%上昇。事前予想は0.2%上昇だった。10月は0.3%上昇と、従来の0.2%上昇から上方改定された。
食品とエネルギー、貿易サービス部門を除く狭義のコア指数は前年比3.5%上昇と、伸びは10月と同じだった。前月比では0.1%上昇。10月は0.3%上昇していた。
モノの価格は0.7%上昇。伸びは10月の0.1%から加速した。食品は3.1%、エネルギー商品は0.2%それぞれ上昇した。卵の価格は前月比54.6%上昇した。
食品とエネルギーを除くモノの価格は0.2%上昇。5カ月連続でこの幅での上昇となった。
サービス価格は0.2%上昇と、伸びは10月の0.3%から鈍化した。ポートフォリオ管理費が0.6%下落したほか、航空運賃が2.1%下落。宿泊費も下落した。
寄付き予想
昨晩のドル円
昨晩のドル円は、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=152円60〜70銭で終えた。
11月の米卸売物価指数(PPI)は前月比の伸びが0.4%と、市場予想(0.2%)や上方修正された10月分(0.3%)を上回った。前年同月比では3.0%上昇と、10月(2.6%上昇)から加速した。食品価格が大きく上昇した。食品・エネルギーを除くコアは前月比0.2%上昇と、市場予想に並んだ。
FOMCでは、0.25%の追加利下げを実施するとの見方が根強い。一方、カナダ銀行(中央銀行)やスイス中銀は今週に0.50%の大幅利下げに踏み切ったほか、欧州中央銀行(ECB)理事会でも0.25%の利下げを決めた。
日銀が18〜19日に開く金融政策決定会合で追加利上げを見送るとの観測も一因。
ロイター通信が「日銀は来週金利を据え置く方向に傾いている」とし、日銀内では「海外経済や賃上げ動向をもう少し見極めた上で利上げしても問題ないとの声がある」などと伝えた。前日にもブルームバーグ通信が据え置きの可能性を報じていたあとで、据え置き観測が一段と強まった。日米金利差の拡大観測による円売り・ドル買いも出た。
ユーロは対ドルで5日続落し、前日比0.0030ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0460〜70ドルで終えた。ECBが12日に示した経済・物価の見通しなどを踏まえ、ECBの利下げに前向きな姿勢が改めて意識され、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。
SPDRゴールドシェアの現物保有高
昨晩のNYダウ
昨晩のNY原油
昨晩のNY原油(1月限)は、4営業日ぶりに反落した。前日比0.27ドル安の1バレル70.02ドルで終えた。
国際エネルギー機関(IEA)月報で2025年の供給が潤沢との見方を示した。「OPECプラス」が減産を続けても、米国などOPECプラス以外の供給が増えるとみる。世界の需要見通しは小幅に引き上げたが、中国などの伸び悩みで需要は鈍いとみた。
現在の見通しでは日量95万バレルの供給超過となり、「OPECプラス」が自主減産の縮小を開始するなら供給がさらに過剰となるリスクがあるという。ただ、来年の世界の需要見通しについては、前年比で日量99万バレル増から同110万バレル増に上方修正している。
OPECは11日発表の月報で世界の需要見通しを下方修正していた。
来年の中国の金融緩和見通しや景気・需要回復期待は引き続き支援要因。トランプ次期米大統領が習近平国家首席を就任式に招待したとの報道があり、中国と米国の経済的な対立を巡る警戒感はやや後退している。
トランプ次期米大統領が国家安全保障担当の大統領補佐官に指名したマイク・ウォルツ下院議員が11日のFOXニュースのインタビューでトランプ政権がイランに対して強い圧力をかける可能性を示唆した。前日には欧州連合(EU)がロシアに対して追加制裁を科す方向と伝わっており、地政学リスクへの懸念も下値支持要因。