本日、バラク・オバマ氏が第44代米大統領に就任。8年ぶりの民主党政権の誕生となる。1971年ニクソンショック(金ドル交換停止)以降、ドル円の動きを振り返ってみると、

(1)新大統領誕生後1年目は共和党政権下でドルが堅調推移する一方、民主党政権下では軟調推移する傾向がある。
(2)2年目は共和党政権でもドルが軟調傾向。
(3)3年目になると、共和党政権下でドル軟調、民主党政権下では底堅さを増してくる傾向が確認できる。

 前回の民主党政権(クリントン政権)では、経済情勢が悪い中、当初は保護貿易主義に傾倒し、財政赤字も拡大したものの、政権後期には経済情勢は好転に向かい、保護貿易色は薄まり、財政規律を重視する政策に転じ、ルービン財務長官(当時)の下で「ドル高政策」に転じたこともあって、政権後期はドル高傾向となった。

 共和党・民主党に関らず、ドルは米財政収支と高い相関を有しており、米財政事情が極めて重要。「ブッシュ時代の負の遺産」を引き継ぎ、今年度の財政赤字は名目GDP比10%を超え、戦後最大となることが予想されている中、まずは、ドル安圧力が高まりやすい地合で、オバマ政権はスタートする。

 オバマ政権は、どこの段階で「デフォルト(国家債務不履行)」に近い状況を宣言せざるを得ないか、それとも米国債を引き受ける代価として大量のキャッシュを市場にばら撒くか、と言う選択を迫られるのではないか?
 いずれにしろ、「金(ゴールド)」にとっては、中長期の強気要因となると考える。

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 ロシアとウクライナの国営ガス企業は19日、10年の供給契約と中継契約に署名し、紛争に終止符を打った。欧州へのロシアの天然ガス供給は、数時間以内に再開される見通し。
 中東もイスラエルが、オバマ就任式に合わせて、停戦を表明しており、一時的に地政学リスクは後退する事に。
 ユーロ安も継続しており、商品市場にとっては、上値抑制要因となっている。


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 キング牧師の生誕記念日で、米国市場は休場。夜間・ドル円を考慮すると、本日の国内寄り付きは、ほぼ全面安で始まりそう。
 オバマ新大統領の就任式もあり、安寄り後は、様子見ムードが強くなるか?

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9fc1db3f.jpg 本日のラジオ番組「加藤ゆりの経済教室(8:00〜)」のゲストは、上海で最も有名な日本人と言われている小松拓也さんと、k-1ファイターとして有名な武蔵です。

 ダブルゲストでお送りします。8:40過ぎにはネットで聞けると思います。お楽しみに。


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 今週の注目は、米大統領就任式。新政権への期待感が高まって株高につながれば一時的にドル買いが進む可能性もあるが、新政権の景気対策の骨格はすでに明らかになり、景気対策への期待感は、財政赤字が急拡大することへの懸念に打ち消されつつある。景気悪化懸念から米株価が下落すれば、ドルは円に対して売られやすくなる。期待感が薄れ、実体経済の弱さが再確認されれば、投資家のリスク回避姿勢が強まり、「株安→円高」の流れが継続する可能性。オバマへの期待感が、どの程度の持続性を持つかに注目したい。
 また、今週は、火曜に独1月ZEW景況感指数、木曜に米新規失業保険申請件数、米12月住宅着工、金曜に英4QGDP、英12月小売売上、ユーロ圏1月製造業PMI、ベルギー1月BNBサーベイが予定されている。また、4QGDP、12月鉱工業生産、12月小売売上、12月固定資産投資など、中国の主要経済指標も一斉に発表される。21、22日は日銀の政策決定会合。
さらに、企業の決算発表にも注意。米国では、火曜にIBM、ジョンソン&ジョンソン、ステート・ストリート、水曜にアップル、イーベイ、USバンコープ、木曜にマイクロソフト、グーグル、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、金曜にフォード、GEの決算発表が予定されている。

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 今週は、オバマ新大統領の就任式がビッグイベントだが、大統領最初の訪問国はカナダの予定。12日には、既にメキシコ大統領とあっているが「この意味するところは?オバマ政権の行方は?マーケットに与える影響は?」などなどを、今週から始まるセミナーでじっくり、お話します。
 セミナーの詳細は、こちらから。今回は、東京だけでなく、今週末の仙台を皮切りに、大阪、名古屋、福岡に、お邪魔させていただきます。宜しくお願いします。皆様とお会いできる事を楽しみにしています。

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asa090117昨晩の海外市場は、3連休前の買戻し中心に全面高。



asa-soku09011720日にオバマ就任式を控え、月曜日は様子身ムード広がるも、期待感も含めて高寄りから堅調推移となるか?


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今朝放送されたブルームバーグTVのダイジェストです。

Q:NY原油相場は33ドルまで下げる場面もありましたが、どういった材料でしょうか?
菊川:昨晩発表されたOPECの月報で、前月見通しから需要が下方修正されたことで、昨年から材料視されている需要減少見通しが改めて材料視された格好。

Q:引けにかけては少し戻しているんですが、前回の安値に近づいています。このあたりはどうなのでしょうか。
菊川:12月の安値を維持できるかどうかが、テクニカル的なポイント。同水準を割り込めば一旦投げがでてくると思いますが、キープできればダブルボトムに移行するのでは、という見方もあり、来週以降は、このポイントを終値ベースでキープできるかどうかが、ひとつのポイントになってくると思います。

Q:割り込むようならOPECに、動きがあるのでしょうか
菊川:30ドルを割れ込む様な局面が出てくれば、OPECの追加減産もでてくるでしょうから、テクニカル的な投げで一旦安値をつけても、そこからの戻りはある程度速いのではないかと思います。

Q:東京市場の動きはどう見ていられますか?
菊川:寄付きは400円〜500円安で始まるのではと思います。ザラバ中から引けにかけては安値は買戻されてくる、週末要因もあわせて買戻されてくると見ています。

Q:金相場の要因はどんなところなのでしょうか?
菊川:今週、ECBに向けてユーロが修整局面を迎えましたので、ユーロとの相関の高い金もあわせて売られた格好。

Q:最近、動きが鈍いようですが、今後はどうなのでしょうか?
菊川:昨年の秋の安値からの中期の上昇チャネルは継続しており、金ETFは過去最高水準であり、実需の動きは安値では確りした買い姿勢を見せていますので、突っ込んだ安値は買われてくると思います。

Q:800ドルぐらいをみていらっしゃいんますか?
菊川:サポートは、800ドルの心理的節目〜780ドル、上値は心理的節目850ドルが抵抗。

Q:東京市場はどうでしょうか。
菊川:NYベースでは下がったが、昨日の東京市場の終了時と比較すると上昇しており、国内は30円〜40円前後のプラスサイドで始まってくるのではないか思います。

Q:穀物相場はまちまちですが、それぞれ材料があるのでしょうか
菊川:今週発表された農務省の需給報告は、どちらも弱気の内容であったが、コーンがより弱気な内容であったことが週末段階でも影響している。大豆が堅調だったのはアルゼンチンの天候懸念が、コーンよりも大豆の方が南米産の比率が高いですから影響が大きかった。

Q:見通しとしては弱含みということなんでしょうか?
菊川:コーンは、今年の作付けが始まるまでは買い難い、昨晩の輸出成約高も良い数字ではないですから、頭の重い状態ではありますが、大豆が南米の天候を材料に下値が限定的であれば、コーンも上値も重いですが、下値も(値位置が低い事もあり)限定的ではないでしょうか。

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 今朝の日本テレビ「ラジかるっ!!」に、ラジオ番組でご一緒させて頂いている加藤ゆりさん登場。番組収録風景も流されたが、本当に嬉しそうにしています。。「私の顔は」。流された映像は、ミスインターナショナル日本の杉山恭子さんが登場した回で、「両手に花」の楽しい収録でした。加藤さんは、月末のフジTVのクイズ番組にも出演予定です。詳細が分かれば、またお伝えしましょう。

 さて、前場の国内市況ですが、安値から買い戻される展開。今朝のブルームバーグTVでお話したような流れとなっている。

 
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48fec9ae.jpg キング牧師の誕生日に伴う各取引所のスケジュールは表の通り。

asa090116昨晩は、「ECB利下げ→ドル高ユーロ安→商品安」の流れ。原油は、OPEC月報での需要下方修正が材料視された。一方、ここからの安値では追加減産が意識され、安値からは買い戻される動きに。トリシエも「2009年後半のインフレリスク」を言及しており、年前半の商品市場の安値は、基本的には売り込みたくないと考える。

asa-soku090116本日の寄り付きは、原油が安値で始まってきそうだが、貴金属・穀物はプラスサイドで寄り付くか?
 19日は、キング牧師の誕生日に伴い、NY・シカゴは休場で、20日のオバマ就任式もあり、様子見ムード・気迷いムードが強まる可能性も。


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ナイジェリアの油田地帯で反政府活動を続ける武装組織ニジェール・デルタ解放運動(MEND)は14日、軍が武装集団のリーダーを射殺したため昨年9月以来の停戦協定を破棄し、報復攻撃を開始すると警告。
 今週、在庫増で売られた原油だが、今年は供給リスクが再材料視されると考える。


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 今晩は、ECBのレートアナウンスメント。市場コンセンサスは、50bpの利下げ予想。一昨日のS&Pによるポルトガルの債務格付け見通しの引き下げや、昨日のアイルランド首相の発言、S&Pによるギリシャのソブリン格付け引き下げを受けて、ユーロに売り圧力が高まっているが、予想を上回る利下げ幅やトリシェ総裁の会見がハト派的なものとなれば、ユーロ売りになる可能性も想定しておきたい。「ユーロ安」→「商品安」が意識されれば、商品全般に上値も重くなる。


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 米12月小売売上は前月比-2.7%(自動車除くベースでは-3.1%)と大幅な減少を記録。10月、11月の数字も下方修正。本日は、新規失業保険申請件数、1月NYFedインデックス、フィラデルフィアFedインデックスの発表が予定されている。事前予想以上に弱気結果となれば、リスク回避姿勢が強まる動きに。
 米企業の決算発表にも注目したい。本日はJPモルガン・チェース、インテル、明日はシティバンク(昨日、従来予定されていた22日からの前倒し発表)の決算発表が予定されている。
 昨日、米10年債利回りが低下したことを受けて、日米10年債利回り差は今年初めて100bpを割り込んできた。米経済指標の弱い結果を受けて、米長期金利が更に低下し、日米長期金利差が縮小すれば、ドル円の一段の下落に繋がる可能性も。

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asa09011512月の米小売売上高の予想以上の減少や株安、欧州中央銀行の利下げ観測などを受けて、ドル・円は反落。NYダウ工業株30種平均の終値は、前日比248.42ドル安の8200.14ドル。NY金、プラチナも続落。インプラッツの買収交渉中止の報が嫌気。原油は、石油製品在庫の増加などを嫌気し、期近は3週間ぶりの水準へ急落したが、引け際には売られすぎ感などから買い戻された。大豆は反落、コーンは急反発。

asa-soku090115本日の寄り付きは、反落予想だが、昨日同様、安値売り込みは避けたい。


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