本日、バラク・オバマ氏が第44代米大統領に就任。8年ぶりの民主党政権の誕生となる。1971年ニクソンショック(金ドル交換停止)以降、ドル円の動きを振り返ってみると、
(1)新大統領誕生後1年目は共和党政権下でドルが堅調推移する一方、民主党政権下では軟調推移する傾向がある。
(2)2年目は共和党政権でもドルが軟調傾向。
(3)3年目になると、共和党政権下でドル軟調、民主党政権下では底堅さを増してくる傾向が確認できる。
前回の民主党政権(クリントン政権)では、経済情勢が悪い中、当初は保護貿易主義に傾倒し、財政赤字も拡大したものの、政権後期には経済情勢は好転に向かい、保護貿易色は薄まり、財政規律を重視する政策に転じ、ルービン財務長官(当時)の下で「ドル高政策」に転じたこともあって、政権後期はドル高傾向となった。
共和党・民主党に関らず、ドルは米財政収支と高い相関を有しており、米財政事情が極めて重要。「ブッシュ時代の負の遺産」を引き継ぎ、今年度の財政赤字は名目GDP比10%を超え、戦後最大となることが予想されている中、まずは、ドル安圧力が高まりやすい地合で、オバマ政権はスタートする。
オバマ政権は、どこの段階で「デフォルト(国家債務不履行)」に近い状況を宣言せざるを得ないか、それとも米国債を引き受ける代価として大量のキャッシュを市場にばら撒くか、と言う選択を迫られるのではないか?
いずれにしろ、「金(ゴールド)」にとっては、中長期の強気要因となると考える。
(1)新大統領誕生後1年目は共和党政権下でドルが堅調推移する一方、民主党政権下では軟調推移する傾向がある。
(2)2年目は共和党政権でもドルが軟調傾向。
(3)3年目になると、共和党政権下でドル軟調、民主党政権下では底堅さを増してくる傾向が確認できる。
前回の民主党政権(クリントン政権)では、経済情勢が悪い中、当初は保護貿易主義に傾倒し、財政赤字も拡大したものの、政権後期には経済情勢は好転に向かい、保護貿易色は薄まり、財政規律を重視する政策に転じ、ルービン財務長官(当時)の下で「ドル高政策」に転じたこともあって、政権後期はドル高傾向となった。
共和党・民主党に関らず、ドルは米財政収支と高い相関を有しており、米財政事情が極めて重要。「ブッシュ時代の負の遺産」を引き継ぎ、今年度の財政赤字は名目GDP比10%を超え、戦後最大となることが予想されている中、まずは、ドル安圧力が高まりやすい地合で、オバマ政権はスタートする。
オバマ政権は、どこの段階で「デフォルト(国家債務不履行)」に近い状況を宣言せざるを得ないか、それとも米国債を引き受ける代価として大量のキャッシュを市場にばら撒くか、と言う選択を迫られるのではないか?
いずれにしろ、「金(ゴールド)」にとっては、中長期の強気要因となると考える。