世界貿易機関(WTO)は8日、2020年の世界の貿易量が前年比32%の急減になる可能性があると発表。
アゼベド事務局長は「2008年の金融危機、さらには1930年代の大恐慌との比較も避けられない」と指摘。「このパンデミック(世界的流行)は何よりもまず人命の危機だが、社会的・経済的な重大危機でもある」と述べた。

 WTOの予測では、楽観的なシナリオでも13%減。ほぼ全ての地域で貿易量が2桁の減少となり、全ての産業が悪影響を受ける見込み。特に電機や自動車などの複雑なサプライチェーン(部品供給網)を抱える産業の落ち込みが激しくなる。