米エネルギー情報局(EIA)月報で、4月の国内シェールオイル生産が日量19万4000バレル減の約870万バレルになるとの見通しを示した。減少幅は過去最大規模。

原油価格急落を受け、石油生産各社が掘削活動を削減している。エクソンモービルやシェブロンなど多くの米石油大手は、経費削減計画を発表するとともに、今後数カ月間の減産を見込んでいる。

5月の産油量も日量18万3000バレル減の853万バレルになると予想されている。2019年6月以来の低水準で、6カ月連続の減少となる。

米国最大規模のパーミアン盆地の4月の生産量は日量8万6500バレル減と、減少量は15年12月以来で最大になる見通し。5月も同7万6000バレル減の451万バレルで、昨年9月以来の低水準になる見込み。
イーグルフォードが日量3万5000バレル減の130万バレル。18年5月以来の低水準と予想されている。

 米エネルギー省の統計によると、国内全体の産油量は19年11月に過去最高の日量1290万バレルに達し、このうちシェールオイルは日量910万バレルだった。