インド政府筋は2日、6月の同国金輸入が、前年同月(77.7トン)比86%減の約11トンだったと発表。相場が最高値水準まで高騰していることが背景。同国では、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため海外渡航が禁止され、多くの宝飾品店が休業している。

 輸入額は6億0880万ドルと、前年同月の27億ドルから大幅に減少。

 4〜6月期の輸入量は前年同期比96%減の13トンにとどまった。4月と5月に出荷が事実上、停止したためだ。

 ムンバイ拠点の取引業者によると、7月の金輸入量は15トン以下に落ち込み、前年同月の39.7トンを下回る可能性がある。