米エネルギー情報局(EIA)は9日、「短期エネルギー見通し(STEO)」で、2020年の米原油生産量について、日量87万バレル減の1138万バレルと予想。前月見通しでは99万バレル減。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を受けて燃料需要が急激に落ち込んだため、米国を含む産油国は生産量を抑制している。米国の生産量は1200万バレルから1050万バレル程度に減少している。

供給量の減少を受け、一時1バレル=40ドルを割り込んだ米原油価格は、ここ数週間は45ドル近い水準まで回復している。

20年の米原油需要は212万バレル減の1842万バレルと予想。前月見通しは200万バレル減。

ガソリン需要は104万バレル減の平均827万バレルの見込み。前回予想は9万1000バレル減。

ディスティレート(留出油)の需要は34万バレル減の376万バレルとした。前回予想は36万バレル減。

21年の生産量は30万バレル減の1108万バレルと予想。前回見通しは12万バレル減。