ドイツ北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州のシュベーズィヒ首相は11日、ロシアの反体制指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する毒殺未遂事件をめぐり、ロシアからドイツに至るガス送管「ノルドストリーム2」を、ロシアへの制裁手段として、利用すべきでないとの見解を示した。

シュベーズィヒ氏は、「バルト海の海底に敷設されるこのパイプラインは、ロシア側のプロジェクトではない。ロシア側だけに利益をもたらすものではない」と指摘。その上で、「われわれがエネルギー転換の達成を目指す中、ノルドストリーム2は、何よりもドイツと西欧の利益に貢献する」との見解を示した。