昨晩のECB理事会で、一部、金融政策正常化が示唆されるのではないかとの思惑もあったが、欧州中央銀行(ECB)が22日の理事会で金融政策の現状維持を決定。
ラガルド総裁が記者会見で、新型コロナウイルス対策の資産購入の特別枠の縮小について「議論していない。時期尚早だ」と述べた。
市場では、ECBは7月にもPEPPの段階的終了を開始し、公約通りに来年3月で終了すると見る向きが多く、今回は、6月の前段階として、何らかのヒントを匂わす可能性も見ていたが、想定以上に慎重姿勢が強かったことから、ユーロは一旦利益確定売りに押された。欧州の金融緩和策が当面続くとの見方を誘い、ドルが対ユーロで上昇し、対円でもドルを支えた。
ただ、現段階では1.2000ドルを割り込むと押し目買いも活発に出るようで1.2000ドル台は維持している。
金と共に年初高値を起点とした下降トレンドを上抜き、3月末安値を起点とした上昇チャネルをそれぞれ形成中。