カナダのTCエナジーは29日、原油流出事故により停止していた「キーストーン・パイプライン」が3週間ぶりに全面的に稼働を再開したと発表。

同社は声明で「キーストーン・パイプラインは全ての引き渡し地点で稼働している」とし「運転圧力を下げるなどリスク軽減のための追加措置を取っている」と明らかにした。 同パイプライン(日量62万2000バレル)は7日にカンザス州で1万4000バレルの原油が流出しているのが見つかった。

オクラホマ州クッシング区間の圧力を上げる決定は、米パイプライン・有害物質安全局(PHMSA)の承認を得た上で、同局と協力して行われると説明。PHMSAはTCエナジーに対し、追加の承認を受けるまで破損した区間の圧力を20%下げて操業するよう命じている。