来週始まる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)には過去最多の政財界首脳らが集まる。今年の世界的な景気後退リスクの回避といった短期的な課題が焦点になるほか、ロシアのウクライナ侵攻の影響で悪化したエネルギー不足問題も話し合われる。気候変動問題への世界的な取り組みが進展していないことへの対処もテーマに控える。

参加を予定するのは国家レベルなどの政府首脳が52人、財務相56人、中央銀行総裁19人、通商担当相30人、外相35人。国連や国際通貨基金(IMF)、世界銀行などの国際機関トップ39人のほか、経済界からは最高経営責任者(CEO)600人超を含む1500人が出席し、このうち女性のCEO参加数も過去最多。

ダボス会議が恒例の冬季に対面で開催されたのは2020年が最後だった。その数日後に世界保健機関(WHO)が新型コロナ感染で「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。21年はオンラインで行われ、昨年はコロナ感染の再燃を受けて開催が1月から5月に変更された。