台湾の呉〈抒宛鯢長(外相)は、習近平政権が4期目に入るとみられる2027年に中国が台湾侵攻に踏み切る可能性が大きいとの見方を示した。


一、昨年の(台湾海峡の)状況はその前の2年間よりはるかに悪かった。しかし、われわれが警戒すべき年は2027年だ。

一、2027年に習近平氏は(共産党総書記として)4期目に入るだろう。もし、それまでの3期に取り立てて言うほどの業績がなければ、彼は何かの業績もしくはレガシーをつくることを考える必要が出てくるかもしれない。

一、中国の経済は落ち込み、国民は幸せではなく、不動産ビジネスは崩壊しつつあるように見える。習氏が国内の状況を変えられない場合、注意をそらすため、または、何かを成し遂げたことを示すために、武力を行使したり、対外的危機をつくり出したりしたくなる可能性がある。そして、台湾がスケープゴートになるのではないかとわれわれは憂慮している。

一、今、最悪のシナリオが過去の数年よりも起こりやすくなっている。(台湾近くの空域での)中国機の台湾機への接近を見れば分かる。小さなアクシデントも、多発すれば、大きな戦争のきっかけになる恐れがある。われわれはそれを懸念している。