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昨晩のNY原油(4月限)は4日続伸した。前日比1.52ドル高の1バレル79.68ドルで終えた。景気回復に伴う中国の原油需要の拡大を見込んだ買いが優勢だった。

米ウォールストリート・ジャーナルがアラブ首長国連邦(UAE)の石油輸出国機構(OPEC)からの脱退の可能性を報じたことで、一時は大きく下振れした。しかし、その後ロイター通信電で、UAEがそれを否定したことが伝わるとV字型の切り返しとなり、ドル安や米株高にも支援されて急落前の水準を大きく上回ってプラス引けした。

財新・非製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月比で改善した。1日には中国国家統計局が発表した2月の製造業PMIが市場予想を上回って上昇していた。新型コロナウイルス対策の緩和を受け、経済正常化によるエネルギー需要の拡大観測が広がった。

米ウォール・ストリート・ジャーナルが3日、アラブ首長国連邦(UAE)が「石油輸出国機構(OPEC)脱退を内部で議論している」と報じた。OPECとロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」の協調減産に影響するとの見方が広がった。その後、ロイター通信が「報道は真実からかけ離れている」との関係者の発言を伝えると相場は持ち直した。

米ベーカー・フューズによると、米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は592基と、前週比8基減少となった。