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今週開催された世界銅会議で、世界の銅需要は向こう10年で供給を超過し、新しい鉱山が開発されない限り、グリーンエネルギー移行の取り組みにも打撃を与えかねないと警告した。

銅に対する新規需要の大半は、電気自動車(EV)関係となる見通し。EVは内燃エンジン車に比べて銅の使用量がはるかに多い。このため供給が不足すればEVメーカーは、想定していた量の銅を利用できず、アルミニウムに頼る事態にまでなりかねない、と警告。

アルミは銅より軽く割安だが、腐食しやすい上に強度が足りない。また熱伝導率も60%程度にとどまる。

国際銅協会が今週公表したデータによると、世界の銅供給は2035年まで年間26%増えて3850万トンに達するものの、リサイクルの拡大を考慮しても需要量と比べて1.7%足りなくなる。

ゴールドマン・サックスの調査に基づくと、規制当局による新規の銅鉱山開発承認件数は過去10年で最低に落ち込んでいる。ゴールドマンの想定では、銅需要の急拡大によって価格は25年までに現在より67%高いトン当たり1万5000ドルに跳ね上がる見通し。