ブラジル開発商工サービス省が3日発表した6月の貿易収支は106億ドルの黒字となり、同月としては1989年の統計開始以来最大の黒字幅となった。市場予想の99億ドルも上回った。輸入が輸出より大幅な減少となったことが背景。

輸入は前年同月比18.2%減の195億ドル。輸入品の価格下落が主な要因。ただ、数量ベースでも輸入は減少した。

輸出は8.1%減の301億ドル。数量は増えたが、価格の下落分を埋め合わせるのに十分ではなかった。ブラジルの主要な輸出品である大豆、原油、鉄鉱石などの価格は1年前に比べ大幅に下落した。

今年上半期の貿易収支は455億ドルの黒字だった。

同省は年間の貿易黒字予測を841億ドルから847億ドルに引き上げた。前年比で37.7%増の水準。